個人再生に至るまでのお話 第6話 ~多額の借金をおまとめローン~
ブログの更新が滞ってしまいました。心地です。
さてこれまでどうやって私が多重債務者になっていったのかをお話ししておりましたが。なにせ10数年前の話ゆえに、記憶が曖昧な所もあり思い出しながらの記述になることをお許しください。
前回は、消費者金融の限度額アップ&新たに銀行系カードローンの借入をGETして意気揚々となった所までお話ししましたね。
今回は、徐々に多重債務者であることを認識し始めた当時の私がとった行動を紹介します。
自分の借用金額すら分からなくなる末期状態
多重債務者あるあるですが、お金をいろいろなところから借りていると、自分が一体いくら借金があるか分からなくなってなってしまいます。
当時の私もまさにその状態でした。とりあえず月末の返済時には何となく理解し始めるのですが、のど元過ぎればなんとやら…
しばらくすると総額いくら借金があるかなんて考えることすらなくなってしまいます。考えるとしたら「あといくら借りれる」この一点しか考えなくなりますね。
ざっくりとこれまでの借金を見てみると
すでに500万円近い借金を抱えていたことが分かります。
当時、なんとなくこの数値に近いものは把握していましたが、見て見ぬふりをしていたのも事実です。
特に自分の中では車のローンは借金ではないと考えており、借入しているものだけを借金と捉えていたと思います。
では当時の返済はどうしていたかというと
借金して返済する
この方法一択でした。
こうなったら完全に借金で首が回らなくなっている状況といって過言ではありません。もはや遊びどころではなく借金を返すために借り入れをする負のスパイラルに陥っていました。
徐々に自分の置かれた環境の危うさに気が付き始めた頃でした。
借金返済の一手「おまとめローン」
今まで多重債務者である意識が欠如していましたが、目に見える形で自分の借金総額を認識し始めると、本当に返済できるのかという不安に苛まれます。
とりあえず借入金額が少ない所から返済していこうと考えたのですが、色んな所から借りているため、各々に月末返済するので手一杯…。一か所だけ増額返済なんて出来っこありません。
日々借金の返済を悩んでいたある日、テレビCMで流れていた「おまとめローン」の文字に目が留まりました。
最初は半信半疑で、気にも留めていませんでしたが、流石に状況が状況だけに藁にもすがる思いで、大手銀行系おまとめローンに申し込んでみることに
申し込みの際、現在の借入額や借入先の数を入力し、返答を待ちます。
しばらくすると見慣れない電話番号から着信が
はい。もしもし
こちら〇〇銀行おまとめローン担当の者です。お申込み内容についていくつかお伺いしてもよろしいでしょうか?
担当者から、借入総額及び借入先の会社名やいつから借用し始めたかなど、かなり詳しい内容を聞かれました。その後、もう一度審査をするということで、折り返しの連絡を待ちます。
え!160万ですか?
ハイ。ただし〇〇社様(消費者金融)に関しては、完済証明書を提出していただく必要がございます。
どうやら160万円貸し出すけど、そのお金で消費者金融を全額返済しろとのことらしいです。また証明書は必要ないが銀行系カードローンの返済も促されました。
後日、言われた通り消費者金融と銀行系カードローンの返済を済ませ、消費者金融からは返済証明書も発行してもらい、しっかりとおまとめローン会社へ提出し無事に受理されました。
複数の借入先からの借金をまとめることによって金利も少し下がり、安定した返済を行なえることになったはずなのですが…ここから私はやらかし始めます。
借金の誘惑に負ける…
無事におまとめローンで借金をまとめることが出来ましたが、金額が減ったわけではありません。確かに一部金利が下がって、払う利息が減ったことぐらいです。
実際にまとめた瞬間は、あたかも借金を返済した気持ちになってましたが、そんなことはありません。当然月末になれば返済日が来るわけです。
元々、普段の給与からの返済に少し限界を感じ始めていたので、返済する為に借金をする無限ループ状態に陥っていた為、おまとめローン後もその構図はあまり変化しませんでした。
しかし、実際のところどこも限度額マックスで新たに借用できる余裕がない状態に陥ってきました。
そんな時、ふと思ったのが
おまとめローン時に返済した消費者金融のカードって使えるんじゃない?
確かにおまとめローン時に完済証明書は発行してもらいましたが、解約した記憶はありません。もしやと思い、ATMにカードを入れて借り入れ可能残高を照会してみると。
ふふふ。ごっそり130万円使えるではありませんか。
これはまさに天恵!!これでしばらく生活に困らない。
本当に当時はこんな風に考えていました。今思えば、さらに破滅への歩みを進めただけであるのに、そんなことも理解できなかった当時の自分が憎いです。
借金に借金を重ねた男が次に考えたのは、まさに破滅的な返済計画でした。
~第7話~へ続く
個人再生に至るまでのお話 第5話 ~まさかの限度額アップ&銀行系ローン~
多重債務者でありながら、車も購入してほくほくの大馬鹿野郎です。
車を購入してから行動範囲も広がり、いい感じに生活を謳歌していた私ですが、借金はちゃんと返していました。
月の返済はちゃんと怠らずにしっかりとおこない優良債務者となっていた私にまたもや転機が…
多重債務者なのに優良債務者
借金生活を送りながらも、それなりの収入を得ていた私は、月末の支払いだけは滞ることなくしっかりと行っていました。
今思えば、ある程度の生活を送れているのなら多少でも無理をして返済額を増やせばよかったのに、必要最低限の返済だけでちゃんしていると訳の分からない錯覚に陥っていたと思います。
確かに返済はしていますが、実際のところ利息分を返しているだけで、元金は微々たるものしか減っていません。
それなのにちゃんと返済している気になってしまうのが多重債務者の心理でしょう。
借金を重ねていく人間の頭には完済しようという考え方はなく
とりあえず返済だけはしておこう
とその場しのぎの考え方しかできません。
だって手元のお金が無くなると遊べないから…
そんな生活をダラダラ送っていた私にある日、消費者金融から一本の電話がありました。
ハイ…もしもし
平素、お世話になっております消費者金融〇〇社です
あの…とくに返済は滞っていないはずですが…
本日は、限度額の見直しの件でお電話させていただいたんですよ
限度額の見直しとは?
借入額の増額が可能となります。勿論審査はございますが、いかがでしょう。
見直し可能な状況であるのならとりあえず審査だけでもお願いします
まさか限度額アップの電話が来るとはと驚きましたが、上がるものならば上げたいのが多重債務者としても素直な気持ち。とりあえず審査結果を待つことにします。
審査通過!まさかの50万アップ
先ほどの電話から30分ほど経過してからでしょうか、再び見覚えのある番号から着信があります。
もしもし
先ほどお電話いたしました消費者金融〇〇社です。 審査結果が出ましたのでそのお電話となります。
はい…(ドキドキ)
心地様の現在の借り入れ状況を加味しますと+50万円まで増額が可能となっております。
50万円ですか!?
ハイ。しかし50万円の増額になりますと近々2か月の収入証明書をご提出していただく必要がございます。
あっ。分かりましたすぐに手配します!!
まさかの50万円アップに驚きましたが、借金中であった私にとっては渡りに船
すぐに近々2か月分の給与明細を用意して、写メをパシャリ。その画像を指定されたウエブページに添付して送信。
なんとも借金をするのに便利な世の中になったものです。誰にも知られることなく自宅から簡単に増額申請をできるなんて。
恐らくこの手軽さが借金ユーザーを増やす要因にもなっているのでしょう。
そんなことも考えずにウキウキ気分で、再度連絡を待ちます。そりゃ50万円も増額されたら多重債務者はウキウキですよ。ある日いきなり50万円もらえた感覚です。
まあ…借金なんですけどね。
当時の私の感覚は大幅にバグってましたのでそんなことなんか気にしていませんでした。
小一時間ほどで、提出した書類の確認も取れたようで、はれて限度額アップの電話がありました。
本当にアップされているのか気になったので、さっそく近くのコンビニに行き、カードを入れて借り入れ可能額をチャック
本当に+50万円になっているではないですか。その日は早速5万円ほど借り入れしてウキウキ気分で遊びに行きました。
借金なのに自分の貯金のような感覚でね…。
調子に乗って銀行系カードローンにも申し込む
限度額アップに気をよくした私は、ふとやばいことを考え始めます。
限度額アップが出来たということは、今の俺は優良な債務者認定されているのでは?今のうちに他でもお金借りること出来るんじゃないか??
ブログを読んでいる方は「コイツ、あほなんじゃない?」と思いますが、当時の私は本当にそう考えていました。
しかし借金は収入の3分の1までしかできないという総量規制がありますので、現段階では借りることはできない。
でも以前に車のローンを組んだ際に、総量規制はすべての借金に該当するわけではないことを知っていました。
マイホームやマイカーローンは対象外。
そして他にも「銀行系カードローン」も対象外であるということも…
銀行系カードローンは審査も厳しいと聞いていたので、これまで申し込まずにましたが、今回の限度額アップの話から推測すると
債務者であっても滞納なくちゃんと返済をしていると、ホワイトな債務者として認定されるのでは?
とりあえずネットで色々と下調べをし、比較的に審査が緩いと言われている某銀行系カードローンに申し込みをすることに
申請書にはもちろん他社の借り入れ状況の記入欄もありましたが、その辺は少し少なめに申告し、収入がわかる書類・身分証を添付して審査を待ちます。
3~5日の内に、審査結果のメールが届き、確認してみると…
「30万円のご融資が可能となります」
ちょろいもんだ。
こうして50万円の限度額アップ&新たに30万円のカードローンを手にして気分は大金持ちになっていました。
本当に改めて考えると、当時の金銭感覚というか、借金に対する考え方は常軌を逸していたと思います。でもこんな生活がいつまでも続く筈がありません…
いよいよ借金に苦しめられる地獄が始まるのです。
~第6話に続く~
個人再生に至るまでのお話 第4話 ~多重債務者、車を買う~
さてキャッシングだけにとどまらず、消費者金融までに手を出した私の物欲は留まることを知りません。
そうです。またもや大きい借金をこさえようとしていたのです…。
当時の私は大馬鹿野郎です。
留まることのない物欲
「人は欲深いもの」
まさにその言葉を体現しているのが私でした。
借金を重ねているのに常に「あれがしたい・これが欲しい・美味しいもの食べたい」と欲望の赴くままに生活をしていました。
きっと当時の私は「お金=借りるもの」という構図が出来てしまっていたのでしょう。それだけ借金に対する考え方が甘かったと思います。
いくら借金を重ねようと、私の物欲は留まることを知らず、次から次へと求め続けていました。
ちょうど当時は遊びたい盛りの年頃。
色んなところに遊びに行けたらもっと楽しいだろうなと思っていました。
そうなるとやっぱり…
車が欲しい!!
でも自分が多重債務者という自覚ぐらいはありましたので、さすがにローンを組むことは難しいよな…と諦めていた部分はありました。
しかし物欲全開の私は諦めることが出来ず、ネットで情報収集をしていると
「借金あってもローンに通った」
といった話がチラホラ…
これはワンチャンあるのでは?
まぁダメなら諦めればいいかっと楽観的に考え、早速マイカー探しを始めます。
借金持ちが車を買う
能天気借金王の私はネットで知り得た「借金持ちでも車が買える」という言葉を信じ、早速中古車選びに入りました。
とりあえず予算は150万
その段階でマックス200万近い借金を抱えている人間とは思えないほど簡単に新たな借金の計画をします。
とりあえずいくつか車を見繕い店舗に行って実車確認です。
お目当ての車両の状態は悪くなくこれなら即決め対象です。
でももちろん車体価格が150万であって乗り出しにはそこから30万ほど上乗せしないといけません。
担当者と車のオプションについて色々話していると、物欲という悪い癖が出始めます。
せっかく買うんならローンだし、色々つけたいな
タイヤやホイール、ナビ等々…
諸々含めて合計金額200万まで跳ね上げます。
しかし問題はローン審査が通るか否か…
必要書類に会社名・勤続年数・収入等を書き込み、いよいよ審査の時間です。
一応、心配だったので担当者に
多少の借り入れがあるんですよね
ん~大丈夫だと思いますよ
とさっくりと返答が
まぁまさか200万近くも借金を抱えている男とは思ってなかったでしょう。
30分ぐらいしてから、担当者が事務所から帰ってきます。
ドキドキの瞬間です。
あ~心地さん!OKです!
え!?あ、ありがとうございます
思いとは裏腹に本当にすんなり通ってしまいました。
担当者曰く
勤続年数も収入も安定してるんで確実ですよ
とは言っていましたが、まさか200万円もの借金がある人間がさらにマイカーローンまで組めるとは
マイカーローンは総量規制対象外
実際に自分が色んなところか借金をしていたので、これ以上の借り入れは厳しいということも多少なりとも認識していました。
なぜかというと借金するにも限界がありまして…
そうです。それが
「総量規制」
いわゆる年収の3分の1までしか借り入れができないよという規制です。
そりゃ無作為に借りれたら多重債務者を量産してしまいますからね。
でもどうやら色々調べたところ、総量規制の対象になる借金とならない借金の2種類が存在するようで、ざっくりと書くと
私が当時、キャッシング枠で60万、消費者金融から50万(限度80)、合計110万の借り入れがある状態で、すでに総量規制マックスまで借りていた状態でした。
それでもマイカーローンの審査に通ったのは、総量規制の対象外の借金だったからだと思います。
あとはボーナスが安定して出る職種ということもあり、ボーナス時の返済額を大きくしていたのと、ある程度のまとまった勤続年数があったということもプラスに働いたのかと思われます。
ともあれ200万近く借金持ちであった私がマイカーローンまで組めてしまったという狂気。そしてさらに借金を上乗せし400万円付近に到達したことへの危機感のなさ…
いま振り返っても恐ろしいと思います。
~第5話へと続く~
個人再生に至るまでのお話 第3話 ~はじめての消費者金融~
さて借金をこさえるに至ったお話も第3話となりました。
前回は転職を機に収入も増えて、借金返済をするはずが、お金を借りる禁断の果実に触れてしまった私は、ずるずると借金地獄へと引き込まれていきます。
限度額マックスまで借りてしまった私は
2つのカードキャッシング60万円とショッピングのリボ払い50万円を抱えてしまった私はついに状況のヤバさに気が付きました。
いくら返済しても減らない借金。そりゃ最少額でしか返済していないのだから、減る元金はたかが知れています。
月々の支払いは3万円弱。せっかく安定した生活を手にしたはずが、以前よりカツカツの生活を送っています。
とりあえずボーナスまで我慢して、生活していましたが、相変わらずギャンブル癖は抜けず、少しでもお金を手にしたらパチンコ屋へ行っていました。
当時の私は完全にギャンブル中毒者です。
絵にかいたような多重債務者でもありました。
今思えば、ギャンブルをやめて、日々節制していけば、返すことのできない額ではなかったはずなのに、当時の私はそんなこともせずにお金を借りる方法ばかり考えていました。
はじめての消費者金融
相変わらずお金のことばかり考えていた私は、前から気になっていた消費者金融の利用を考え始めます。
でも消費者金融=怖い借金のイメージを持っており、高い利子を催促があるのではとなかなか一歩踏み出すことが出来ずにいました。
しかも町中にある消費者金融でお金を借りることは、誰かに見られるんではないかという恐怖心もありました。
すでに多額の借金をしているのに、そういう体裁ばかり気になるダメな男ですが、さすがに状況が状況なだけに、四の五の言っている場合ではありませんでした。
できるだけ自分の生活エリアから離れた、土地へと足を運び、出来うる限り人目につかなそうな店舗を探して、目の前で15分ほど悩んだ末に入店。
無機質な部屋の中にある、ATMのような機械の前に座り、ナビに従い電話を取る私。
すると消費者金融とは思えないほどの丁寧な対応で、指示をしてくれます。
必要事項を記入した後、事前に用意するように言われていた、収入を証明する書類、免許書等を提出して暫し審査待ちをします。
すると10分すると、再び電話がかかってきます。
お客様の収入・貸入れ状況ですと、現段階では80万円までお貸出しできます
え!80万円ですか?
まさかの金額に驚いた私は、借金であることも忘れ再び大金を手にした気分で舞い上がっていました。
あれだけ警戒していた消費者金融のはずが、予想以上に丁寧な対応&迅速な審査に驚きを隠せぬまま、専用カードを手に入れた私は意気揚々と帰路についてのです。
借金を借金で返す。負のスパイラル
消費者金融で簡単に80万円の大金を得た私は、まさに大金持ちになった気分で、これも借金であることも忘れて、優雅な暮らしを始めます。
全く節制の言葉も忘れ、いつものごとく散財を繰り返していました。
そして返済日になったら、消費者金融から借りたお金で返済をする。
そんな負のスパイラルに陥っていました。
多重債務をする人は、まさにこのような状況に陥るようです。
「借金を返済するために借金をする」
この状況に陥っている人は立派な多重債務者です。
一向に減らない借金。でも不思議と生活はできていました。
今思えば、よくもまあこんな状況で危機感も抱かずのほほんと生きていたなと我ながら呆れてしまいます。
~第4話へ続く~
個人再生に至るまでのお話 第2話 ~転職、増えるキャッシング~
さて前回は第1話として、初めてのキャッシングのお話をしました。
今回は、さらに借金を重ねていったお話をしたいと思います。
転職して安定した生活…のはずが。
非常勤職員として30万円の借金をこさえてその日暮らしをしていた私にも転機が訪れます。そう「転職」です!
同じ職種で、雇用がある話を聞き、話を聞きに行ったところ、とんとん拍子で採用されることに。しかも夢の正規雇用です。
提示された金額は、26万円ほど、そこから保険や税金を引かれると20万弱。
それても月15万円の暮らしに比べたら天国です。
しかも昇給も賞与もあり。さらにさらに寮完備のため家賃は5000円!最高の環境です。
これまで家賃の占める割合がかなり大きく、負担となっていましたが、それが解消されます。
これだけもらえたら、30万円のキャッシングだってすぐに返せてしまいます。
当時の私は、正規雇用を切っ掛けに、借金生活からおさらばして真っ当な生活を送る気でいました。
でも…一度お金を借りることを覚えてしまった人間は、そう簡単には日常に戻ることができないのです。
収入が増えたのにお金が残らない
誰もが経験があることではないでしょうか?
収入が増えたのに、その加増された分のお金が手元に残らないなんてことを…
人間というものは生活水準が上がるとなかなか下げることができないもので、月15万円であればそれ相応の生活をしますが、月20万円になったからと言って5万円の余裕が出るものではありません。
そう…月20万円分の生活水準へと変貌するのです。
私もそうでした。手元に5万円の余裕があるはずなのに、余ることがありません。むしろ賞与があるため、それを目当てに金遣いが荒くなります。
食費も気にすることもなくなり、ギャンブルにも拍車がかかります。
だってお金が足りなくなっても何とかなることを知っているからです。
そう…キャッシングです。
当時、収入が増えたためクレジットカードを作りキャッシングを枠を増やしていたのです。
以前に、キャッシングしたカードの限度額同様30万円。
無論、前の30万円は返済しきっていません。
二つのカードの合計で60万円もの大金を借りる…いや当時の私は60万円は自分のお金であると考えていました。
客観的に見たら「それは借金だろ」と思うでしょうが、借金を重ねる人の思考回路は「借金=自分のお金」と捉えているのです。
だから借りることに何の躊躇もありません。
下手に収入が増えた分、散財することも多くなり、日々の生活費もキャッシングで賄うことが多くなってきました。
ついに限度額マックスまで借りる
そんな日々を送る中、多少は「このままだとまずいな」という気持ちもあり、賞与で少し多めに返済していましたが、手持ちのお金が減ることが嫌でとりあえず月の返済額だけでちゃんと返済している気分になっていました。
借金癖がある人は、返すことを嫌がります。普通は返済するのが当たり前なのですが、その当り前ができないのです。だから借金が増えていくのです。
勿論、当時利息のことや元金がどれほど返せているのかなんて考える頭はありません。
決められた最少額だけ返しても、借金自体が大幅に減るわけがないのに…
完全に堕落した日々を送りながら、お金が無くなればキャッシング。少し返済してはまた借りる。そんな生活繰り返していけば、行き着く先は決まっています。
そう限度額マックスまで借入をしてしまいました。
60万円もの借金をこさえてしまい、月の返済は2万円超。しかもそれだけ返しても利息分があるので元金が減りません。
月20万円の生活水準を送っていた私に、月2万の返済は大変重たいものとなりました。
無論、キャシングに加えてショッピングもリボ払いを連発しており、すでに50万円の限度額に達していました。
そう…この時点で110万円もの借金を抱えてしまいました。
困りに困った私が次にとった行動は、さらに現状を悪くする最悪の一手でした。
〜第3話に続く〜
個人再生に至るまでのお話 第1話 ~初めての借金~
さてこうやってブログを始めるにあたり、まずは私がどうして個人再生をするまで借金をこさえてしまったのかを説明しなければなりません。
如何せん4年半も前の出来事…いや借金を初めてした約15年前の話ですので、うる覚えの部分もありますが、備忘録として綴っていきます。
- お金がないのにパチンコ屋へ
- そんなに人生甘くない。ついに初めての借金を
- すでにキャッシングの虜。そして限度額マックスまで借りる
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